ヤフーオークションで着物を買うなら

 今回はヤフーオークション(ヤフオク!)での着物購入で有効なキーワード検索や、狙い目の商品について書いていこうと思います。

個人か、商店か

 ヤフオクの特色としてまず最初に最初に頭に入れておきたいのが、個人での出品と呉服屋のネットショップとしての出品が混在しているということです。メルカリ等では個人の出奔が目立つのに対し、ヤフオクは商店が決済や連絡のツールとして使用していることが多いです。それぞれ特徴があるので、利点と欠点をしっかり頭に入れて活用しましょう。

個人による出品は、着物に慣れていない出品者が多い

 個人での販売は価格が安い反面、情報量が少なく、信頼性に欠く出品もあることに注意が必要です。出品側の気持ちになってみると少し理解しやすくなりますが、個人出品の大半は着物を扱い慣れていない方によるものです。着物を扱い慣れている人であれば、普通に売るなら中古商品を扱っている呉服屋を使用するでしょう。つまりヤフオクに着物を個人出品しているのは、タンスに仕舞いっぱなしの着物を処分したいだとか、家族から譲り受けたのを持て余したというパターンです。

これが情報量不足の原因で、サイズ等もおそらくネットで調べて最低限を記載したというものでしょう。写真も分かりやすく撮ろうとはしていても、やはり商店と比較して本当に欲しい角度や本来の色合いが写っているかは怪しいところです。多くの場合いつ頃仕立てられたものかも記載されてはいないので、一定のリスクがあることはしっかり頭に入れておきましょう。

個人出品の魅力は「当たればデカい」こと

 では個人出品のメリットは何かと言えば、とにかく当たりがデカいということですね。大きな刺繍や珍しい柄等、通常の中古商品では高額な、あるいは見つからないような商品が良い意味で雑に出品されていることがあります。要は、「どのくらいの価値か分からないからこのくらいで売れればいいか」という出品をしているものが見られるということです。限られた写真と文章から商品の価値を見極めるのは簡単ではないのでやや上級者向けにはなりますが、和服は本当に一期一会で同じものにもう一度出会えるという保証はありませんから、目利きに自信が無くとも買って後悔しないという確信があれば手を出してみるのも一興と思います。

商店の出品は普通のネットショップと変わらない

 ショップ出品を含め、商店の出品は楽天やAmazonのような一般的なネットショップと大差ありません。自分でサイトを持つ手間をかけずにヤフオクの出品・連絡・支払いシステムを使用していると言うだけですね。ただ、商店側の手間が少ない反面、消費者サイドからするとやや使いにくいことは否めません。特に気になるのは検索ですね。私もこの記事を書く前に色々試してみましたが、「一発で探しものにたどり着ける方法は無い」と断言できます。サイズを絞れないのも大きなマイナスです。また、写真やサイズ表記等も自前のネットショップを作っている商店はテンプレートが同じで比較しやすいのに対しヤフオクではバラバラな中で比較をする必要が出てくるので、使いにくさを感じます。

宝探し感覚で覗くくらいが丁度いい

 総合してヤフオクでの和服購入はお買い物の主力に据えるのはちょっと不安定でお勧めできません。ただ市場に出回っていない商品を見つけるチャンスもあるので、当たれば嬉しい宝探しくらいの感覚でたまに眺めてみるのがよいのではないかと思います。商品数が多いのであまり血眼になって探すとキリが無いですし、見つけたとしてもオークションでは思った通りの価格で買えるとも限りません。

お勧めの検索ワード

 では実際にヤフオクを使用して和服を探す際の検索ワードを紹介しましょう。ヤフオクにはカテゴリ「ファッション」内に、「男性和服、着物」「女性和服、着物」という項目がありますので、ここで希望に合う商品を探すのが基本になります。このリンクを開くと左側にカテゴリ内の商品が細分化されており価格帯も設定できますので、そこである程度絞れるはずです。とはいえヤフオクは前述の通り出品数が多くサイズの絞り込みも難しいので、やはり探しものを探すというよりは「良いもの見つけたらラッキー」くらいのつもりで見ていくのが良いでしょう。

ヤフオクのカテゴリ

あと抑えておきたい検索ワードが、リメイク品の除外ですね。男性向けであればこちら女性向けであればこちらから検索に飛べます。リメイク品は和服とは全く別物になっていることが多いので、探すのであればリメイクに絞り、探さないのであれば除外しておく方が無難です。

最後に

 総合してヤフオクでの和服購入に関する個人的な感想は「使いづらい!が、無視するには惜しい!」ですね。検索がイマイチなのは致命的でサイズを探すだけで一苦労ではあるのですが、「今ここで買わなければ二度と変えないかもしれない」というものや、「価格が上がらなければ是非欲しい」という商品は実際ちょくちょく見つけられます。ただ本気で探してしまうと本当に時間泥棒なので、自分用の検索ワードを決めて週に数回軽く眺めるくらいが丁度いいかなと思います。

 

Follow me!